感謝祭

感謝祭って、世界中どこにでもあったものだし、日本にもかつては晴れ着を着て米の収穫を祝う習慣があったはずだけど(地方によってはきっと今も)、今「感謝祭」という言葉を聞くと、日本ではアメリカの11月の感謝祭を思い浮かべる人のほうが多いかもしれない。

でも、それほど大掛かりではなくとも、農業を営んでいる人たちなら感謝祭を催すことは当然ありうる。うちの近くの広場で毎週金曜日に近くの農家の人たちが開いている市場では、昨日の金曜日、収穫感謝祭というのをやっていた。

これがそのビラ。


Ernteというのが収穫、Dankが感謝という意味である。

感謝を込めていろいろなものが飾られて、ただ買いものをするだけでなくその場で食べられるものを売る出店も出ていたのだが、その中で目に付いたのがこれ。

これは卵のお店なのだが、大きなかぼちゃをくりぬいたものの中に入っていたのはKürbisball(キュルビスバール)という、かぼちゃのパンチである。


白ワインの中に切ったかぼちゃを入れて数時間おいたものだそうだ。そこそこ甘くて美味しい。

周りを見渡すと、かぼちゃがあちこちに飾られている。うちでも飾れるようにいろいろなかぼちゃが売っている。たいていが飾り用だが、もちろん食べられるものも混ざっている。


小さなものから大きなものまで、形や色も様々で非常に面白い。なかにはハロウィンみたいな飾りも見かけたが、ハロウィンは一ヶ月も先だし、アメリカの文化なのでドイツでは最近若者の間で流行りだしたとは言えあまだまだメジャーではない。ある程度の年齢層以上のドイツ人はハロウィンを知らないし、知っていても冷ややかだ。

市場のささやかな収穫感謝祭だけど、この他にもいろいろ写真を撮ったので、明日以降に掲載する予定である。


この記事へのコメント

  • koukun

    Erntedankとは、日本の新嘗祭の事でしょうか。
    西洋の感謝祭は、かぼちゃが定番なのでしょうか。
    私の地方では、今でもお祝いしております。
    おどや(御当屋』という行事も残っております。
    甘酒、おびしゃ、その際の料理(特別)など。
    2006年10月03日 06:17
  • めぎ

    コメントありがとうございます。
    そうです、新嘗祭のことです。
    かぼちゃがメインでそれに他の収穫物を飾るという感じです。
    クリスマスのリースみたいな形状のものに小さないろいろな形のかぼちゃをくっつけているのもあります。
    この時期の特別料理と言えば、先日載せたフェーダーヴァイサーと玉葱ケーキです。ケーキと言っても甘くはもちろん無く、玉葱のパイまたはタルトみたいな感じでしょうか。また、かぼちゃのスープもよく食べます。ちょっと生姜を利かせることがコツです。
    2006年10月03日 06:36
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