マリア・ラーハ

この一年、私の日本での指導教授が研究休暇でケルンに来ていたのだが、その滞在もあと2週間程度。私の人生に多大かつ深い影響を与えた先生だし、もう長いおつきあいでもあるので、先生のドイツ滞在は私にとって非常に楽しみであったし、実際とても楽しく過ごさせていただいた。デュッセルドルフまで日本食材を買いにいらっしゃるついでに、いつもお寿司などご馳走になり♪、お決まりの喫茶店に行ってお互いに日本語で思いっきりあーだこーだとおしゃべりできるのが、とても幸せだった。もうすぐ日本へ帰国なさってしまうのがとても淋しい。

そんなわけで、最後の思い出にご一緒に小旅行。先生が過去になにやら思い出のあるらしいマリア・ラーハ修道院へ。先生は3回目、うちのドイツ人もそこへ行くのは2回目とのことで、初めてなのはめぎだけ。

Maria Laach


めぎが写真を撮っているうちにどんどん行ってしまう二人。

こちらが、マリア・ラーハ修道院の教会。

マリア・ラーハ修道院は、ベネディクト修道会で、1093年の設立。教会は1156年に建てられ、ドイツのロマネスク様式建築最高傑作の一つと言われているそうだ。

蛇のような形のものは、灯りのようだけど、なんだろう??


さて、こんな入り口を入ると・・・

楽園を表していると言われる中庭があり・・・

柱にいろんなものが描かれている。水の精や悪魔などの表象はとっても興味深い。





そして、こんな扉を開けると・・・

こんな空間が広がっている。ここにも蛇の文様が。

入り口近くには、修道院を建てたプファルツ宮中伯ハインリッヒIIの墓。

ステンドグラスにも蛇の文様が。

ハインリッヒIIは、この教会を手に持っている。彼の墓のある部分は、彼の手にしている模型にはない。後で付け足されたのだろう。

中央祭壇はなかなか厳かな雰囲気だ。

椅子には一つ一つ別の彫刻が施されていた。

中央祭壇の右横奥に、なにやら魅力的な入り口が・・・

続きは明日。

この記事へのコメント

  • いとお

    おお!
    1000年近くも前に建てられたとは思えないほど
    すごい素敵ですねぇ~(^^)
    2008年02月17日 06:37
  • 春分

    なんともかわいらしい意匠の修道院ですね。
    ステンドグラスからして、後期ロマネスク?(yokuさんのところで得た知識)。
    2008年02月17日 07:11
  • Inatimy

    懐かしい♪ 私も行ったことあります。
    このあたり、昔は、火山地帯だったとか、
    案内看板で読んだ覚えが・・・・。
    2008年02月17日 07:15
  • gehirn

    おとぎの国に出てきそうな外観ですね。
    屋根の形がとってもかわいらしい・・・
    蛇は守り神なのでしょうか。
    2008年02月17日 07:45
  • ひろころ

    雰囲気のある建物ですね~。細部の装飾がなかなか素晴らしい。
    ステンドグラスも綺麗ですね♪
    2008年02月17日 08:12
  • のび太

    訪れてみたい所です。
    いい雰囲気ですね。
    2008年02月17日 08:18
  • miniyon

    ロマネスク様式建築の教会は、古城の趣で
    シックで素適ですね^^v
    めぎさんの人生に多大な深い影響をお与えに
    なった先生との出会いはきっと想像を超える
    素晴らしいものだったことでしょう☆
    一年間も行動を共にされてもうじき帰国とは
    少しお寂しくなりますね。。
    2008年02月17日 08:38
  • matsui

    地下に何があるのか、ワイン?教会の下にレストランは無いかな。
    続きが楽しみです。
    2008年02月17日 09:11
  • 長いお付き合いの先生とパートナー含めての小旅行、いいですね。
    教会は有名なのでしょうか?とても美しく、海外の教会好きの自分にはたまりません。
    ところで、めぎさんのドイツ人さんは、日本語はおできになるのですか?めぎさんとの会話はすべてドイツ語ですか?
    2008年02月17日 09:44
  • YAP

    蛇って、ドイツではお守りというか魔よけというか、そういう意味でもあるのでしょうか?
    ルードヴィヒスブルクでも蛇の大きなモニュメントがありましたし。
    2008年02月17日 09:48
  • ぽりぽり

    本場の修道院はやはり違いますね。 素敵なデザインだぁ~。荘厳な空気感が写真を通して伝わってきましたよ。 恩師との小旅行楽しまれてよかったですねぇ。
    2008年02月17日 11:00
  • おお~~歴史の重みを感じるわ。
    教会っていろいろ見てみたい~☆


    ドイツでおすし食べることできるんですね。
    それにしても、日本語でしゃべって楽しいって・・・めぎさんかっこいいです。
    2008年02月17日 11:44
  • 素晴らしい教会ですね!!
    行ってみたいです~
    2008年02月17日 12:07
  • 親しい方との小旅行☆こんなひとときはいいですね(^_^)v
    ゆっくりと歩きたい場所ですね。
    2008年02月17日 12:54
  • MOCOMOCO

    柱の彫刻がすごいですね。
    歴史的建造物って素晴らしいなあ~^^
    2008年02月17日 13:20
  • Mimosa

    とっても素敵なロマネスク様式の修道院ですね☆祭壇やステンドグラスや彫刻などどれも素晴らしいです!建物好きの私は、見入ってしまいました~*^^*!
    あちこちに蛇ものが多いのは、どうしてなのかしら???
    2008年02月17日 13:45
  • miffy

    素敵な修道院ですね。
    中庭の噴水も柱の彫刻もとっても素晴らしいです。
    2008年02月17日 13:51
  • Baldhead1010

    娘は修道院に興味があったから・・・だから結婚が遅れているのかな?^^;
    2008年02月17日 16:55
  • 魅力的な入り口・・・?
    修道院で作ってるビールかな。それともワイン・・・(^^♪
    2008年02月17日 17:11
  • いさ

    恩師との小旅行、先生にとっても特別な思い出になったでしょうね。
    魅力的な入り口って私もワインかな・・・と思ってます♪
    2008年02月17日 18:18
  • たいちさん

    とてもいい場所ですね。修道院のアーチ柱やステンドグラスがいいですね。又、日本人恩師と会われて良かったですね。
    2008年02月17日 18:21
  • noie

    めぎさん、こんにちは。先生が帰国されると、淋しくなりますね。
    今回ご一緒に行かれた小旅行は、とても好きな思い出に
    なりましたね。(*^^*)
    2008年02月17日 19:35
  • とよっち

    細かなところをチェックすると
    あらたな発見がどんどん出てきそうですね。
    2008年02月17日 21:04
  • 炎遊人

    こちらは今現在でもモンクの方が師事されているのでしょうか。 これだけの保存状態を保つには大変努力と、何よりも多くの強い信仰心が必要でしょう。 とにかく素晴らしいと思います。 
    次回も楽しみにしてます。
    2008年02月17日 22:38
  • ada

    イスラムの香りがただよう教会ですね。アルハンブラ宮殿を思い出します。ヘビは守り神でしたね。
    2008年02月18日 00:45
  • laf

    歴史のある建物て、本当にいいですね。
    本当に、行きたくなりました。
    引退する頃には、自動の翻訳機が出来ていて、会話に困らないようになっていると思うし・・・・。
    2008年02月18日 02:38
  • hideyuki2007y

    造形がインドネシアとかのアジアを感じてしまったのですが。イスラムの香りなのかもしれません。指導教授の思い出というのも気になります。
    2008年02月18日 04:16
  • めぎ

    >みなさま
    マリア・ラーハの話にコメントとniceをありがとうございました。
    イスラムの薫りを指摘なさった方が多いですが、ここはイスラム教とは全く関係がなかったようです。ロマネスク様式は、ローマ風という意味ですから、ギリシャ・ローマ時代の建築様式を色濃く引き継いでおり、そのため普遍性が濃いのかも知れませんね。11世紀頃はまだ、ドイツ土着の信仰とキリスト教とがぶつかり合いつつ習合していった頃ですし、キリスト教はなんと言っても蛇と深く結びついていますから、こういう建築物の細かいところを見るととても興味深いですね。補足しますが、現代ドイツでは蛇が守り神という意識は全くありません。完全にキリスト教化された国ですから、蛇は人間を堕落させた悪者です。でも、こういう建築の端々に、古の信仰が隠れているのではないかという気がします。
    ステンドグラスは非常に新しいもので、1950年代の作品です。
    次の記事にも書きましたが、ここの修道院は今でも使われています。ただ保存しているだけでなく、使われているという意味でも凄いなあと感じますね。
    それから、うちのドイツ人は日本語を話しません。挨拶や「おなかすいた」「おいしかった」といった簡単な表現を全部で100程度知っていて、絶妙のタイミングで使いこなしていますが、普段めぎとの会話はドイツ語だけです。冗談言ったり、世間話したり、専門的な話をしたり、会話に普通困ることはありませんが、でも、どんなにドイツ語が出来るようになっても、それは所詮外国語なのであって、毎日少しずつフラストレーションがたまるのです。めぎは仕事でもドイツ語ですから、一瞬一瞬、いつもどこか舌足らずな気がしています。
    私の恩師はドイツ語ぺらぺらですから、この日はドイツ語だけで話しました。私がドイツ語が出来るようになったのは、この恩師のおかげです。ドイツ語のみならず、仕事への姿勢や眼差し、人生観、人への思いやりなど、非常に多くのことを教えていただきました。ドイツ滞在中には少しでも恩返しがしたいと思ってましたけど、結局いつもご馳走してもらって、いつも励ましていただき、結局はますます頭が上がらないという感じです。
    2008年02月18日 06:39
  • ララアント

    建造物は 戦争で破壊される事があっても 放火っていうのはないですよね!?
    日本の金閣寺 韓国の南大門 このところ 日本の地域のお寺さんなど
    被害に会い 消失しています。(自分の虫の居所が悪いだけで・・・)

    其の点 ヨーロッパの建物は 基本は石・・・それのしてもよく手入れされ
    保存されていますよね!

    めぎさんには 良き人生の先輩<指導教授>・良きパートナーの影響を
    いっぱい・いっぱい受けての 今の生活があるんですね。
    2008年02月18日 08:21
  • Ballacki

    素敵な修道院ですね!こじんまりした感じに遠目では見えますが、中は色々凝っているのですね。
    建築様式とかまったくの素人なのでわかりませんが、興味深い彫刻などがされていますね^^
    お庭もとても綺麗ですね。
    蛇の事はもっと知りたくなりますね^^
    奥が深いな~^^面白い
    2008年02月18日 08:51
  • たろちぅ

    レリーフが動物ちっくな物が多いんだね。
    2008年02月18日 22:02
  • めぎ

    >みなさま
    レリーフは全部写真撮りたーい!と思ったほど面白かったです。放火ってドイツではほとんどありませんねえ。石造りですから、なかなか燃えませんしね。
    おかげさまで、色々な方の力添えがあって、今のめぎがあります。
    2008年02月25日 03:56
  • 翡翠

    あなた様のページの写真をお借りいたしました。最近思うところありまして、ブログを立ち上げました。もし、ご許可いただけないようでしたら削除します。私のページをお暇なときにご覧くださってご判断ください。
     あなたのご健康をお祈りいたします。ごきげんよう。
    2010年11月09日 20:31
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