
木のあるところへ戻ってきた!

4月中旬の北ドイツ。葉っぱがこんなに無かったのね。

ここはドイツ本土だけど、北ドイツは水気がいっぱい。

そして、真っ平ら。

そんな北ドイツのあるところに、うちのドイツ人の妹の家がある。

あれ?妹の家って森の中じゃなかったっけ?と思った方、そうなんです。ちょうど一年前くらいに、ご紹介したこのおうち、実はもう妹の家ではないのだ・・・実はあのとき、めぎとうちのドイツ人は、たくさんの思い出のあるその森の家にお別れに行ったの。
というのは、うちのドイツ人の妹は、去年、15年くらい一緒に暮らしてきた相方さんと別れたから。彼女がその相方さんと一緒にあの森の家を買った頃にめぎはうちのドイツ人と知り合い、廃墟だった家を修築しているところにお邪魔して、めぎもタイル張ったりする手伝い(の真似事)をしたものだった・・・新しくおうちを造っていく喜びに溢れていたあの頃。それが、こんなことになるなんて。本当に、ドイツ人というのはいつ何がどうきっかけになってすれ違っていくか分からない。

その元相方さんと一緒に飼っていたこのワンちゃんは、お互いの子どものようだものだということで、週末は元相方さんが妹の家へ連れてきてくれている。ちょうど元相方さんがワンちゃんを引き取りにきていたところに到着しためぎたち。このワンちゃんの憂い溢れる表情が痛々しい。天真爛漫の子だったのに・・・

しかし気を取り直して、新しい一歩を踏み出した妹を応援しましょ。妹と言ってもめぎより10歳も年上だけど。彼女はとってもあたたかく、いつもめぎを妹のように優しく迎えてくれる。

この窓から見えるのは・・・

こんな長閑な景色。

こちらにはキッチンとバルコニーがあって・・・

下には大屋さんの部屋が。

女親一人で育ててきた娘も独立して、長年連れ添った相方と別れ、環境の激動の変化にこの長い冬の間本当にしんどそうだった妹。でも、今、自分自身だけのためにこれだけの空間をこれだけ居心地よくしているのを見て、うちのドイツ人は一安心。それにしても、田舎って、こんな広いおうちに住めるのって羨ましいなあ・・・
この記事へのコメント
匁
Krause
Inatimy
(自分としては、それが、とてつもなく劇的なことに感じていても、)
季節は淡々と変わっていきますよね・・・。
ふと気づくと、長い冬が終わっていて、暖かい日差しにホッとしたり。
新しい一歩を踏み出すまでがスゴク大変だったと思うけど、
歩き出せてよかったですね♪
tanpopo
Baldhead1010
manamana
いい風景ですね。
誰もが心癒される場所という気がします。
のび太
北ドイツは思い出があります。写真を見て
懐かしく感じました。
いとお
妹さん、これからがんばってほしいですねぇ!(^^)
とても自然がいっぱいのところで素敵!
ホントつい半月ぐらい前は、まだ枯れ木だったんですねぇ
ララアント
まっ平の土地を 歩いても歩いても砂浜 そしてたどり着いた
海岸線 北と南の違いなど楽しく拝見しました。
帰りの可愛らしい飛行機で5分とは驚きでした。
ドイツの方は自分の人生を大切に思い 色んなことが出来湧いても
乗り越えていく逞しさを感じました。
そして あのような長閑な所で過ごせる生活 それにも逞しさを
感じました。
mimimomo
ドイツ人だけでなく、最近は日本人だって~
逞しく生きていく。素晴らしいですね~自分の人生を切り開けるのが羨ましいですよ~
ただ、ワンちゃんのお顔が・・・やはり淋しい~?
今おもえば、ユースト島って高い樹木がなかったですよね~
気付かなかっただけかしら~
YAP
新しい生活がうまく進むといいですね。。
hideyuki2007y
マリエ
人として自立しているからなんでしょうか、切ないですね。
でも前むきにプラス思考で生きていくようですし。納得されてがんばって
いく事ができますよね。自分らしい住まいを整えるってきっとそういう事なんでしょうね、北ドイツ行った事ないけどこの雰囲気好きです。森や自然がきっと元気をくれますよ。ワンチャンの頭思わず撫でてしまいました。きっと好いことありますよ。
ナツパパ
ダイニングテーブルのある一角など、居心地が良さそうです。
wakatate
二週間ほどなんですね、北ドイツの景色は
北海道に似た所がありますね、ドイツでは
古くなった家もそれなりに、綺麗に使って
いますね、夫婦の仲は本人たちだけにしか
分からないものですね、それにしても別れた後も
二人で犬を可愛がるなんて、素晴らしいですね。
Bonheur
きっと緑の多い環境で癒されているんだろうなあ、と思いました。
ドイツもこれからがいい季節ですね。行きたいなあ~。新型インフルエンザの影響で、出張も旅行も渡航が延期になりました。。
luces
miffy
居心地のよさそうな新しい家での再出発、素敵な事がたくさんあるといいですね。
めぎ
うちのドイツ人の妹の新しい家の話にあたたかいコメントとniceをありがとうございました。
森の幼稚園は今もやっていて、おかげさまで大人気のようで、いくつか分園もしているようです。森の中の家も、今度の新しい家も、その幼稚園から車で10分くらいのところで、自然がいっぱいですね。でもそれは、冬の厳しさが格別だということであり、この冬は本当に辛そうでした。最近ようやく元気になってきたのは、緑がどんどん増え、光がいっぱいになってきたからかも知れません。
本人も大変だったでしょうが、めぎたちも、それぞれその森の家には思い出があり、そこを引き払うのはとても残念でした。人生は出会いと別れの繰り返しですけど、時々本当に辛い別れがありますね。このワンちゃんの表情を見ると、動物たちは何もかもきちんと分かっていて、その辛さを直接背負っているように感じます。辛くても明るく演じることの出来る人間と違って、動物たちは正直ですね。あの森の家には猫も3匹いたんですが、2匹はその家を離れようとせず、1匹は突然死したんです。鶏たちは知り合いに引き取ってもらったけど、うまく馴染めなかったとか。
しかし、そういう辛いことがあっても、自分に正直に、自分の思いを大切にして生きていくのがドイツ人です。また、女性が一人でもしっかり生きていけるのがドイツです。世間体や常識に縛られていないので、未婚の母でも、結婚しない共同生活でも、50を過ぎての独身生活でも、なんでも社会は認めてくれます。そして、その責任は全て、自分で負うのです。外国人のめぎもそのまま受け入れてくれるし、でも、誰も甘やかしてくれないのは、そういう社会だからでしょうね。
ぽりぽり
いさ
私も同じ身の上なので、引き取った愛犬の心境を思うと胸が痛くなります・・・
あかえび
>責任は全て、自分で負う
御意。
たいちさん
春分
きれいな森や家や理想郷のようなドイツではありますが。
nice!ってこともないですが、何もかも、きれいに見えるし。
くりっぴ
別れたほうが幸せなら、しかたなしですし、きっと悩んで決めたことでしょうから・・・
ただ、ワンちゃん・・・悲しそうですね。
めぎ
ワンちゃんがホント痛々しかったです。
日本の山や田舎の風景や古い日本家屋もドイツから見るととてもきれいに美しく見えますし、その仕組みや文化の良さも指摘されてます。男女の仲だけを見ると、日本の夫婦は家庭円満を維持する運命共同体というか、パートナーとしての関係を長年かけて確立していて、多少不満があっても家の維持の方を優先しがちであるのに対し、ドイツの夫婦は家族のことより男女関係を最優先し、ロマンスが無くなると関係自体が危うくなるという感じでしょうか。もちろんそういうステレオタイプに出来ない夫婦がたくさんありますけどね。
nao
それを手放すのは、お辛かった事でしょう。
今度の妹さんのお家も、木のぬくもりが感じられて素敵です。
この家で過ごす時間が、また思い出になり、積み重なるのが楽しみですね(^-^)
めぎ
そうなんです。家族の別れって、自分だけのことじゃないんですよね。家にも思い出がありますし、妹の元相方とも親しくしてましたし。ワンちゃんを迎えに来た元相方さんも、めぎたちの到着を待っていてくれて、挨拶して去っていきました。