北海の干潟

bx.jpg

本日はドイツ統一の日。あれから20年も経ったのね・・・いつまで統一税を払い続けるのかな。めぎの教える高校生たちはもはやベルリンの壁も知らない世代。ドイツ人の彼らよりも、外国人のめぎの方が20周年にしみじみしてたり。高校生的には、祝日なんだけど日曜日だからなんのメリットもない。ドイツには振り替え休日のシステムもないので、月曜日は平常通りだし。

20周年の統一記念行事のことよりもめぎが興味深く聞いたニュース・・・それは、本日、ドイツが第一次世界大戦後の戦争賠償金の利子の最後の支払いを行うという話。第二次じゃなくて、第一次世界大戦の賠償金の話ですよ~しかも、利子!ドイツにとって今日2010年10月3日は、戦後92年も経ってようやく第一次世界大戦が終わる日。フランスやイギリスが当時ヴェルサイユで如何にドイツに対して多額の賠償金を強いたか、そして92年間もそれを忘れることなく払わせ続けたか、さらにそしてドイツが統一後如何に律儀に東ドイツの分まで背負ってそれを払い続けたか、めぎは今日色々考えちゃいましたわ。

さて、長い間飛び飛びで書いてきた8月中旬の北ドイツ旅行記は本日が最終回。ここは北海沿岸。
b1.jpg


どこまでもどこまでも続くように見える海岸。
b2.jpg


北ドイツやオランダの特徴は、海抜差がほとんど無いこと。海岸はこのようにずっと干潟が続くところが多い。
b3.jpg


潮の干満によってできる砂の模様。ひたひたと海に浸かり、ひたひたと潮が引いていく。それを毎日毎日ひたすら繰り返している地球。この静かな干潟から感じる空恐ろしいほどの定期性。この砂は意外に硬く、この上を歩いてもこの形が崩れないほど。ちょっと竹踏みしているような感覚になる。
b4.jpg


陸地を振り返ってみたりして。ずいぶん歩いてきたなあ。
b5.jpg


ずーっと向こうには・・・
b6.jpg


あんな大きな船が!あの辺りはすごく深いってことね。
b7.jpg


しかし足元は細い貝が吐き出した砂のあとがいっぱい。この下に、いっぱいいっぱい生命が生きているのね。
b8.jpg


前を歩いていくうちのドイツ人と妹。彼らは脚が長くて、同じ脚の回転数で歩いたらどんどん行っちゃう。同じ距離を歩いたら、めぎの方が倍の運動量だと思うわ。
b9.jpg


だんだん海の水気が少しずつ多くなってきて地面がぬるっとしてきたところを滑って転ばないように気をつけながらひたすら歩いていくと・・・
b11.jpg


ようやく波打ち際までやって来た!
b14.jpg


静かに見えるけど、風の強いところ。遮る物も何もないしね。
b10.jpg


今ちょうど干潮を越した頃。少しずつ少しずつ海が近づいてきていた。
b15.jpg


お!ワンちゃんが!
b12.jpg


楽しそうだね~~♪
b13.jpg


海辺では鳥さんも楽しく散歩した模様。
b16.jpg


カニさんも顔を覗かせていた。
b17.jpg


こんな真っ平らな浜辺の向こうに、あんな大型船が通れるほどの深さがあるとは、なんと不思議なこと・・・
b18.jpg

↑子ども達、嬉しそうね♪

帰る頃には上にフリース着てもちょうどよく感じるほど。北ドイツの夏、8月中旬には終わりかけていた。
b19.jpg

この記事へのコメント

  • tanpopo

    めぎさんの説明がわかりやすくて、私も一緒に散歩したような気持ちになりました。皆さん裸足で歩かれたのですね。砂の感触まで伝えてくださってありがとうございました。
    2010年10月03日 03:27
  • Inatimy

    最後の写真が面白い♪ 藻じゃない草。 
    海水でも育つ植物って不思議で、いつも海に行くと眺めちゃいます。
    2010年10月03日 06:07
  • manamana

    日本の海岸とは全く違いますね。
    子供たちの走り回る目の前を大きな船が行くのが不思議です。
    2010年10月03日 07:24
  • Baldhead1010

    昨夜TVでドイツは8カ国に接してると言ってました。
    全部は言えません^^;
    2010年10月03日 07:34
  • krause

    「第一次世界大戦後の戦争賠償金の利子の最後の支払終了」、お祝いしたいですね^^。この賠償金がいかに膨大なものだったか、ときどきドイツ人の同僚から話をききます。
    2010年10月03日 08:32
  • ぽりぽり

    うちのメルも海岸に行くと、やりますよぉ。穴掘り。。蟹ハンティングしているのかも?
    2010年10月03日 08:34
  • ナツパパ

    以前世界史で、第一次世界大戦後の過酷な報復がヒトラーの台頭を生んだ
    と教わりましたが、その賠償完済に92年!!
    たしかに過酷です。
    どんなものであれ、一度合意した契約は契約...これは大切なルールでしょう。
    完済することで信用が高まるのです。
    すぐに利払いや貸し金の減額を叫ぶ国はいつまでたってもそこ止まりですねえ。
    2010年10月03日 08:41
  • YAP

    広い干潟ですね。
    ワンちゃんも子供も楽しそう。
    ドイツ統一から、もうそんなに経ちますか。
    私は学生だったのですが、ついこの前のことのように思います。
    2010年10月03日 09:13
  • いとお

    東西ドイツ統一!
    もう20年もたったんですね。
    2010年10月03日 10:16
  • あかえび

    有明海なら直ぐに膝ぐらいまで沈みます。それ以上沈んだら一人では抜け出せません。下手すると蟹やムツゴロウの餌になるかも^^;

    ドイツがフランスやイギリスに支払った賠償金が興味深いです。ひょっとして中国へのODAは賠償金なんでしょうか?

    福岡も冷たい雨が降っています。あかえび家では昨晩からおでんを作っています。(^^♪
    2010年10月03日 10:31
  • Bonheur

    コツコツと完済、責任とはいえ、お疲れさま!と言いたいです。
    砂が竹のように固くなっているのですね。足の裏にも良さそう!(^O^)
    2010年10月03日 11:45
  • マリエ

    ドイツの統一の日覚えてます。20周年知らない若者って確かにそうですね~知ってる我々の方が感慨深いかもノД`)ハァ ・・・・竹ふみしているような感覚で干潟を歩くっていいですね、健康的になれそう♪
    2010年10月03日 13:05
  • テリー

    遠浅の海岸で遊ぶのも楽しいですね。
    2010年10月03日 13:47
  • くろた

    グレー一色の干潟が広がる世界って
    なんか地球上じゃないような感覚に
    なりますね。
    ドイツがWWⅠの賠償を今日まで支払ってた
    ってすごい話ですね。経緯は全く
    わかりませんが、どう考えても90年以上かかる
    賠償とはおかしな気がしますね。
    2010年10月03日 17:01
  • 夢空

    もう20年ですか。。。
    えーっそんなに・・・・・。
    いろんなことに感慨深くなりました。
    2010年10月03日 23:28
  • いさ

    なんだかあっという間の20年だったような・・・
    今でも当時のTVニュースで大々的に報道されていたのを
    鮮明に覚えています。
    2010年10月03日 23:58
  • たいちさん

    波の模様、自然の力は凄いですね。
    2010年10月04日 12:38
  • rinochi

    20年前の統一の日を覚えています。20年、いろいろなことがあったわね。そのうち、ベルリンの記事も書けたらいいな。さぼってばかりですが、そのうちにね・・・(^^;)
    2010年10月04日 14:35
  • もんとれ

    ローザンヌ会議で第一次大戦の賠償支払い義務は停止したと記憶していたのですが、ドーズとヤングの利子7000万ユーロは履行範囲だったのですね。こちらがただの物知らずなんですが、びっくりしました。干潟の砂目が象徴的。
    2010年10月04日 19:06
  • Jalana

    貝が作った模様はなんというかすごいですね。
    一瞬踏み入るのを躊躇してしまいそう。
    2010年10月05日 00:28
めぎのブログでは、メールアドレスとホームページは未記入でもOKです。ホームページアドレスを記入していただけたらこちらから時間を見て訪問いたしますが、Seesaaのデフォルトで国外からのコメントを受け付けないようになっていて、その設定のままの方にはめぎは残念ながらコメントできない状況であることをご了承願います。