
現在、イースター休暇のトルコ北東部旅行記を連載中。
一夜明けたトラブゾン。もやってるけど天気は概ね良好。向こうに実は黒海が見えているのだけど、写真ではもやもやでよく分からないわね。

下には乗り合いバスの小さな停留所が。めぎたちはレンタカーなのでバスは利用しなかったが、ここではバスが満席になったら発車するシステムだそう。

ちなみに、このバス停からなのか、近くのもう少し大きめのターミナルからなのかは確認していないが、トラブゾンからはこの乗り合いバスで各方面へのツアーが出ている。めぎがこの日に向かった湖や温泉、さらに最終日に寄った修道院などへ行くツアーだ。ツアーと言ってもただそのバスでそこまで往復してくれるというだけのようだが、個人でトラブゾンに行ってもそういうツアーを使えば比較的簡単にこの辺りの見所へ行くことができる。実際、ネットで検索すると、一人で乗り合いバスを使ってその辺りを旅した日本人のブログが結構ヒットする。思えばトラブゾンも湖も温泉も修道院も地球の歩き方に載っているし、この辺りではメジャーな観光地なのよね。どうする?本当に行く?一気にアール山やヴァン湖でも目指す?やっぱり遠すぎるかねえ。まあ温泉泊まってみたいしねえ・・・とこの日はあまり無茶をせず近場の湖と温泉を目指すこととする。
このように、めぎ家は予定を立てずにトラブゾンへやってきた。ホテルも一泊目しか取ってないし、あとはその日に行きたいところへ行けるところまで行こう、と。トルコに温泉があるということにはかなり惹かれ、そこでできれば一泊しようということだけ考えてきたのだった。
朝食はホテル最上階のこちらで。

テラス席はちょっと風が強くて寒くてやめた。

朝食のラインアップ。チーズが数種類。イスラムなのでハムはなく、鶏肉で作ったソーセージみたいなのが一つ。あとはオリーブが2種類に、トマトとキュウリ、そしてバターやクリームチーズなど。蜂蜜がずいぶん大量に。こんな風に置かれているのは初めて見たなあ。消費量も半端じゃないという事よね。

パンはあの美味しいパンの他に、手前のようなのも。この手前の形のパンは朝食べる典型的なパンらしいが、めぎは奥のパンの方が好きだった。

これはチャイ沸かし機なのだが、上のポットにもチャイが入ってないし、レバーからはお湯しか出てこなかったので・・・

そこにあったインスタントコーヒーを入れた。でも、あとから別の人が右のレバーからチャイを入れているのを見て、なんだ~あるじゃない、と食後に飲んだのだが。めぎたちは左のレバーしか押さなかったのだ。それから、このなんてことのないトマトが非常に美味しくて、野菜にあまり興味のないうちのドイツ人があとからたくさん取ってきてばくばく食べていた。村上春樹が黒海沿岸でトマトサラダをよく食べたと書いていたけど、たしかに美味しいわねえ。

このホテルは非常に居心地よかったので、最終日にも泊まることにして予約を入れて出発。
Durというのは止まれという意味のようだが、なんとなくDurと聞くと音楽の「長調」のような気がしてしまうめぎ。

まず立ち寄ったのがガソリンスタンド。トルコがいつもそうなのかは分からないが、めぎたちが借りたレンタカーはガソリン0状態で借り、使い切って返すというシステム。借りるとき、ガソリンスタンドまで行く分くらいは入ってますよ、と言われたが、ここまでちゃんと保つかなあってちょっと怖かった。知らない国でガス欠で立ち往生はしたくないわよね。そうそう、借りた車はディーゼルで、1リットル当たり3.8リラくらいだったと思う。換算すると1.26ユーロくらい(177円くらい)で、ドイツとほぼ同じ(日本は?)。ちなみにガソリンはドイツでは1.5~1.6ユーロくらい(約210~225円)だが、トルコでも換算すると同じくらいだった。

スタンドの人が窓ガラスを拭いてくれた。それも、拭くと言うよりちゃんと水で洗って拭き取ってくれるという念の入れよう。でもチップを渡す必要もなく、非常に不思議な感じ。このまま行っちゃっていいの?となんとなく申し訳ないような気分になる。

ここまではV1に10mm単焦点で写したもの。ここからはD600に24-70mmレンズで写したもの。
黒海沿いには素晴らしい道路が出来上がっていて、アウトバーンではないがそれに近いような快適さ。ここの道路の良さは村上春樹の時代とは雲泥の差だ。ただ、たまに人が歩いているので用心しなければならない。こんなほとんど自動車専用道路みたいに車が飛ばしていくところを人が歩いていたり横切ったりするのだ。

右側には時折町が広がるが、たいていは急斜面に茶畑が続いていた。

アウトバーンではないので車を駐めて黒海に降りてみることもできる。

ちょうどそこには海の家みたいなホテルが並んでいた。

夏になるとここに海水浴客たちが休暇を過ごしに泊まりに来るのかしら。トルコの人たちはどのくらい休暇があって、どんな風に過ごすのかしらね。ドイツにいるトルコ人たちはしっかり何週間も休んでトルコに里帰りするけど(学生たちはもちろん、キオスクと呼ばれるコンビニみたいなお店の多くがトルコ人の経営で、それが何週間も休みになったりする)、みんなトルコで家族と何をしているのかしら。

この辺りの黒海って、石がごつごつしてるのね。ルーマニアで黒海沿岸に出たときにはビーチのようなところもあったのだけど。

名前の通り、黒い石が多く、海らしく貝殻も落ちていた。

ちょっと海水を舐めてみた・・・塩分が意外に少ない印象。閉ざされた海だからもしかして塩分が濃かったりするのかな、と想像していたのだけど、意外にも正反対。

この向こうにクリミア半島がある。そう思うと、この海がなんとなくきな臭くも感じた。ここは戦争と隣り合わせの地域なのだろうな。今こうしてここが平和であるのは、長い歴史を思えばある意味奇跡なのだ。平和を保つ努力をしているということでもあるが。

撮影: D600 + 24-70mm(F2.8), Nikon 1 V1 + 10mm(F2.8)
この記事へのコメント
Baldhead1010
Inatimy
チャイに使われる茶葉はどんなのかしら。紅茶と同じ感じなのかな。
旅の美味しい物は、買って帰りたくなりますね ^^。
ちばおハム
ちょっとドキドキします。
YAP
最初にガソリンスタンド行くまでが不安ですね。
engrid
どうやっていただくのかしらね、、
イスラム圏は、チーズにバターなのね、
トマトの話、私も思い出しました、
レンタカーで、ドキドキがありますね
もとこさん。
トルコ、良いですね。行きたい!
一度友達が住んでいた時に転がり込もうと思っていましたが、結局行けず仕舞いでした。
mimimomo
あまり食べ物に関心がないからかしら(__メ
もんとれ