
先週末の北ドイツの話は本日最終回。ちょっと写真多いけど、一日でさくっと終わらせたいのでどうぞおつきあいを。
最後に寄ったのは義妹の家。ハンブルクから1時間半くらいで到着、北ドイツのシュターデやクックスハーフェンの近く。まずはいつものこのアングル。まだこの前の広大な畑には何も植えられていないみたい。(ここにはその年によって菜の花やトウモロコシや小麦が植えられる。)

早速人なつっこいルッツィがお出迎え。

北ドイツの春は遅く、デュッセルドルフでは1月末に咲いていた白い桜が今頃やっと咲き始め。

早春の歓び。



ポルトガル旅行以来、フルサイズは20mm単焦点一本で撮影しているめぎ。少しずつ広角に慣れ、その面白さの虜になってきた。まだまだその良さを上手く活かせないし、面白く表現できないけれど。
お昼はこのチーズをのせたパン。

北ドイツは去年から何度か大嵐に見舞われ、木々が何本か折れてしまい、残念ながら切り倒したという。

その木はこうして再利用。ちゃんとチェーンソーなどがある訳でもなく、ずいぶん原始的な作業。

それがこんな風に大雑把に積まれていた。積んだと言うより投げ入れたという感じ。

↑これ全部、彼女が一人で切ったのだそう。便利な機械を買ったり人にお願いしたりきちんとした薪を買ったりする余裕はなく、一人で頑張っているのが本当に凄い。義妹は以前カレシさんと住んでいたのだが、そのカレシさんとは別れてしまい、今は義妹一人で暮らしている。ハンブルクに住む娘はまだ大学生だし、何かとお金かかって大変なんだろうな。
そうこうしているうちに3時を過ぎ、おやつの時間。この日はこんな風に外に座っておしゃべりし続けられるほど暖かかった。20℃近くあったのではと思う。

・・・と、この家で一番若いベイビーという猫が突然現れ、テーブルの上へジャンプ!

すぐにペシッと追い払われていたけれど。
ルッツィはそんなはしたないことはしないのよね~

人慣れしてなつっこいルッツィは、めぎの膝の上で自分撮りにも挑戦♪

それからまたお土産のポートワインのお時間に。

18時を過ぎ、暖かかったこの日もすーっと冷気が。

義妹は食事の支度。これはこの日のメインディッシュになるヒマワリの種。一晩水につけておいたもの。

うちのドイツ人は薪ストーブの準備。

新聞紙で全体に火をつける。カルシファーの登場♪

こういうの、ホント手慣れてる・・・子どもの頃から焚き火やらキャンプやら石炭ストーブやらに慣れ親しんできたからだろう。うちのドイツ人は義妹を訪ねると、夏は庭で焚き火、冬は薪ストーブで火を起こすのをいつも楽しみにしている。焚き火などちょちょっと庭の芝生に石を敷いて煉瓦を積んで即席バーベキューまでしちゃうのだから、日常というか、身についているという感じ。それと比べたら薪ストーブはさらにお手軽。お洒落やインテリアとしてではなく、生活の一部という感じなのだ。この家は築100年以上の煉瓦造りで、その昔からこうして薪ストーブやら石炭ストーブやらがここに置かれていたようなのだが、煙突が家の中を通って他の部屋も温められる作りだったらもっと良かったんだけどね~今はお湯の循環タイプのヒーターも各部屋に着いていて、ストーブを焚かなくても暖房があるのだが、義妹は基本的にストーブを使っているようだ・・・暖房は電気代やらガス代やらがかかるけど、なにしろこの薪ストーブはタダだしね(薪を買っていた年も、知り合いから切れっ端を仕入れていたから激安)。それに、真冬に居間でストーブの温もりでぬくぬくと過ごすのはこの上なく幸せな時間なのだとか。
さて、夕食。もうほとんど食べ終わってしまったルッコラのサラダとスパゲティ。一見ミートソースに見えるけど、挽肉の代わりに使われているのがさっきの水でふやかしたヒマワリの種。ミキサーにかけて細かくしてある。小鉢の緑色のはちょっと炒めたクマネギ(ラムソンと言って、行者ニンニクのようなもの)で、スパゲティーのトッピングに。

食後、ドイツ人兄妹は外で一服し・・・

それからデザート。友人の家で採れたリンゴを搾ったジュースをプディングにし、豆乳ヨーグルトをかけたもの。美味しかったけど、量が多すぎ~~

その後夜更けまでおしゃべりしている間、ルッツィがうちのドイツ人の腕の中で寛いでいたのだが・・・

そこへ一日中留守にしていた黒猫リンリンが午前様で戻ってきて、いきなり立食夜食パーティーとなり、ルッツィもおこぼれに預かることに。

ここは田舎で夜になるととっても暗いので星空を写したいと思って三脚も持ってきていたのだが、残念ながら空はすっかり曇ってしまった・・・いつか数日滞在するときにまたチャレンジしよう。
そして次の日。朝はカフェオレとトーストで簡単に済まし、朝9時半にはお暇することに。なにしろその日はイースター休暇最終日の日曜日で、遅くなるとアウトバーン渋滞が予想されるので。休憩入れて4~5時間くらいかかるのだが、できれば遅くとも2時にはうちに着きたい。
ルッツィ、さようなら。またね。

ベイビーは見当たらなかったが、リンリンがお見送り。

ほらね・・・トリミング。

北ドイツの話はこれでお仕舞い。めぎ家は450kmを駆け抜け、13時半頃無事に帰宅。
撮影: D600 + 20mm(F1.8)
♪ おまけ ♪
義妹の家では望遠での撮影も。次の2枚はV3にアダプターでフルサイズ用の70-300mmをつけて。まずは水路のきらめきをボケに。ちょっとカクカクしたボケだけど。

そして換算800mmで遠くのあの運搬橋を。

最後の2枚はV3にアダプターでフルサイズ用の105mmマクロレンズをつけて。ちょうどキジがつがいで現れたところを窓越しに。


この記事へのコメント
Baldhead1010
mimimomo
昔英語の授業時間に読んだ小説の一幕みたいな^^
向日葵の種を引き肉のように・・・? 栄養満点ですね♪^^
YAP
ベイビーちゃんのジャンプ、いい瞬間が撮れましたね。
今年も二ヶ領用水に桜を見に行きました。
のび太
先日一人の学生さんにめぎさんのブログを紹介しました。
ナツパパ
外を見ていたら高速道路も大渋滞...ドイツにも渋滞ってあるんですね。
さらに翌日の火曜日は、街の雰囲気が、それませと一変してましたっけ。
休みが終わって、平日の堅気さ、とでも言ったらいいような。
Inatimy
広い庭で食べたり飲んだりしつつ風景を楽しめるのは心地よさそうでいいな♪
薪の準備は大変だけど、揺らめく炎ってどこか安心感を与えてくれますよね。
大きな器にたっぷりなデザート、本当に凄い量^^;。
テリー
日本では、限られた人しか楽しめません。
星空撮影、今年は、是非、やってみたいと、思っています。20mmF1.8 のレンズって、いいですね。
engrid
暮らしが楽しくなるかな、お一人でいらっしゃるならね
ひまわりの種を、ビックリ、初めてうかがう調理法なので
薪ストーブの薪を、ご自分で、凄いです、暮らしに対する姿勢のの違いを感じています