生きている墓地

現在、旅先から旅の話を連載中。

ここは昨日ご紹介し始めたザルツブルクの有名な墓地。
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昨日の女性は、お墓を離れてからも途中で立ち止まって振り返って涙をぬぐっていた…
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その人がじょうろを泉に戻して去って行ってしまってから、失礼ながらそのお墓へ行ってみた。赤い蝋燭が灯っていた。赤い花が鮮やかで、この下に誰かが眠っているなんて、なんだかイメージが結びつかない。生命って、なんて生き生きと力強く、かつ儚く脆いものなのかしら…
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この日、真新しい盛り土のお墓も目に入った。見ればまだ若そうな写真だったし、この観光地化したお墓が今回は全く違って見えてきた。
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ここはここの人々に寄り添う生きたお墓なんだわ…
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じょうろを使ったあの女性のおかげで、この観光地の墓地がちょっと身近になったような気がした。
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まああくまでそんな気がしただけなんだけど。めぎはただの訪問者でザルツブルクの真の姿は知りようがないし、お墓もまだやっぱり遠い先のことで、その時になったらまだまだ何にもわかっていなかったと思うのだろうな。

さて、この墓地の次にはめぎの大好きな聖ペーター教会を見学するつもりだったのだが…あの白い内装の美しい教会は、外側のみならずなんと内部も改装中だった。そっか~今年はあの白い内装の撮影を試行錯誤することができないのね。
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今年の音楽祭ではこの聖ペーター教会でのコンサートがなくて、どうしてなのかな、と思っていたのだが、そういうことだったのね。

その後、音楽祭のメイン会場である祝祭劇場へ抜けると、ここには軍隊様方が!一体何事???
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と思ってみていたら、吹奏楽のパレードが始まった。その後ろに武器を持った兵隊たちが続いていく。
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何のためなのかわからないけど、めぎはついていくのをやめた。で、またその日に食べる食料品の買い物をして宿に戻ったのだった。
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この日はなんだか疲れてしまい、そのまま宿でのんびりと過ごした。夜も音楽祭の予定を入れていなかったので、テレビでバイロイト音楽祭の初日のオペラ放映を楽しんだ。新しいタンホイザー、斬新で非常に面白かった。

この記事へのコメント

  • Baldhead1010

    ヨーロッパはまだ土葬でしょうか?
    2019年08月04日 04:39
  • YAP

    海外のお墓は日本のお墓のようにしんみりと寂しい雰囲気ではなく、明るく陽気に亡くなった方を偲べるような感じという印象を持っていましたが、ここ2日のめぎさんの記事で、私も少し印象が変わった気がしました。
    お墓の見た目のように、陽気に思い出話ができるようになるまでには、やはり人それぞれの時間が必要なんだろうな。
    それは日本人でも同じで、気持ちの整理には時間がかかりますよね。
    2019年08月04日 06:58
  • (。・_・。)2k

    突然の別れだったんでしょうか
    寂しいんでしょうねぇ
    なんだか 分かるなぁ
    2019年08月04日 17:07
  • Inatimy

    亡くなったとまだ信じられないような気持ち、会いたい気持ち、会いに来てここに眠ってるんだと認めざるを得ない気持ち、どうして?という気持ち、入り混じって涙になっていくんでしょうね・・・。
    2019年08月04日 19:05
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