あの有名な墓地

今日からまた2020年夏のザルツブルクのお話を。滞在3日目の午後、雨の合間の曇りの間に出かけた話の途中。

先日まで書いた聖ペーター教会の裏側には墓地があり、たくさんの観光客が訪れている。
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それは、ここがあの有名なシーンの場所の元となったからだ。
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毎年毎年もう何度も書いているように、ザルツブルクのこのお墓はサウンドオブミュージックのトラップ一家が逃亡直前に修道院で隠れたところである。と言ってもその修道院(マリアがいた修道院)ではなくこの聖ペーター教会の方にある。それに、実際はここでロケをしたのではなく、ここでインスピレーションを得て似たようなセットを作って撮影したのだそうだが。
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お墓のすぐ後ろは切り立った崖で、そこをくりぬいて中に作られたカタコンベがある。既に以前に何度か入ってブログでもご紹介したところで、今回はパス。
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この崖はあのホーエンザルツブルク城塞に続いている。あそこも初めてザルツブルクに来た年に入ったが、それ以来は朝登ってあそこからの景色を撮るだけで、中には入っていない。
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お墓には、サウンドオブミュージックであったみたいな鍵のかかった鉄格子の中にあるタイプの他に、こういう風に地べたに鉄細工の十字架が立っているタイプのとがある。
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キラキラと輝く綺麗なのもあれば、結構年季が入っているらしいのもある。その一角に、小さな礼拝堂が立っている。
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礼拝堂の中はこんな感じ。教会がたくさんたくさん立っているザルツブルクの中ではほとんど誰も気に留めない小さなつけ足しのような礼拝堂なのだが(無造作に椅子が置かれていることからもその扱いの適当さが分かると思う)、それでも中はこんなに立派な祭壇とステンドグラスがある。もともと15世紀からここにゴシック建築の礼拝堂があったようだが、今の祭壇やステンドグラスは1864年につけ足されたネオゴシックだとのこと。つまり、ヨーロッパ的にはかなり新しい建物なのだ。
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さて、この墓地に来たのは、あることを確認するためだった。その話はまた明日。

この記事へのコメント

  • Baldhead1010

    10年前に東北地方で大地震があって、原発が壊れた周辺の村や町には人が住まなくなり、お墓も少しずつ他所へ移転しているらしいです。
    古里を離れても、やっぱりご先祖の大墓は守りたいのでしょうね。
    2021年03月07日 04:06
  • mm

    ザルツブルクのここは言ったけれど、もう記憶が薄れているわ。
    ↑地方の方がそういう意識って強いのかな。当地では持ち主の分からなくなったようなお墓もあるみたい。
    2021年03月07日 06:44
  • YAP

    ザルツブルグと言えば、やっぱり思い出すのはサウンド・オブ・ミュージック。
    定期的に見返したくなる映画です。
    2021年03月07日 06:55
  • (。・_・。)2k

    ロケ地だったところは人気がありますよね
    それがサウンド・オブ・ミュージックだったら世界中からでしょうね
    2021年03月07日 10:55
  • Inatimy

    鉄細工の十字架、くるくるしたところも可愛く、カラフルなのが
    ついていたり、デザインが素敵。
    アーチの鉄扉ともピッタリ合ってていいな^^。
    確認・・・何かしら。
    2021年03月07日 19:19
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