美術史美術館で絵を堪能した後は、カフェで一休みすることにした。
11時半頃で、まだ誰もいなかった。
天井も豪華。
床は大理石。この模様、面白いわね。
そうそう、展示室の床は板張りで、めぎ家のより若干長めの板が同じように張られていた。うちのドイツ人の床の板張り、この出来に引けを取らないのが凄い…
ウエイターさんたちはマスク着用。お客は席に座ったらマスクを取っていいというシステムだった。
ここでめぎたちはウィーンのコーヒー、メランジェと…
めぎはアプフェルシュトゥルーデルにバニラソースをかけたもの、うちのドイツ人はチョコレートケーキ。
このカフェは、めぎがその昔学部を卒業するころ(修士課程に進む直前)ウィーンで一か月語学研修をしていたときに、何度となく通ったところ。学部時代にバベルの塔についてのゼミに参加していためぎは、その辛くて懐かしい思い出(そのゼミで読んでいたドイツ語文献は質・量ともに当時のめぎには非常に難しく、予習に8時間ぐらいかかり、毎週死にそうに辛かった)を胸にこの美術館のブリューゲルの絵の部屋に何度となく通い、その度にこのカフェで一休みしたのだった。当時、コーヒーやケーキよりも、軽く食事することの方が多かった。めぎがレバー団子スープに目覚めたのはここが最初である。その語学研修は冬の2月で、オペラ座にも毎日のように通って、立見席で色々と見た。若かりし頃のなんと懐かしい思い出…2月で曇りが多く緑も何もない色のない季節だったはずなのに、バラ色に輝いている…それはめぎにとって2度目の大学の卒業時で(めぎは大学を卒業して普通の会社に数年勤めた後再び大学に学部一年から入り直して一から勉強し直して修士・博士課程に進んだ)、若いと言っても同年代の人はもう子育てやマンション購入を始めていた頃で、自分はいい年をしてまだ将来どうなるか全くわからなくて不安を抱えつつも、とにかく全力投球で一生懸命だったな…あの時があって今があるのだ。あのバベルの塔のゼミに参加しなかったら今のめぎはないし、あのウィーンでの孤独と夢の一か月がなかったら、やっぱり今のめぎは無いのだ。
そんな昔話などしながらゆったりと過ごし、再び天井画を写してここを後にした。
この記事へのコメント
Baldhead1010
テリー
YAP
海外で自分の人生を刻むって、学生時代のそういう経験や思いから始まったんですね。
私なんて、海外へ行くということすら発想になかった頃です。
mm
めぎさんは語学の才能がおありなんですね。だいたい音に強い人の方が語学の才はあるようですね。音痴のわたくしは英語の勉強は人の数倍したけれど、さっぱり駄目でした。
(。・_・。)2k
床 旦那さんの方が凄いと思います
Inatimy
ゆったりと満喫できる時間は貴重だなぁ^^。
何かに一心に夢中になれる、学べる、ウィーンで濃厚な時間を過ごされたんですね。
一つ一つの積み重ね、大事な自分の歴史ですよね。
stellaria
懐かしい思い出の詰まったカフェが今も存在して、今ではそのカフェで、めぎさんを誰よりも理解していらっしゃるであろう素敵なパートナーと思い出を語り合えるなんていいですね〜。これからもたくさん幸せなことがありますように。
おと
このカフェを見て、2014年の12月、この美術館に行ったことを思いだしました。