椿寺になった経緯

今日は去年2023年夏の日本でのお話を。箱根の山寺を訪ねているところ。

タクシーで途中まで運んでもらい、そこからかなり傷んでいる階段を滑らないように気を付けながら登り、辿り着いたのはこちら。
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阿弥陀寺という。
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場所はこちら。



かつては紫陽花寺としてガイドブックに載っていたのだが…
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今は椿寺になっていた。
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その時は訳が分からなかったが、今色々ネットで調べてみたら、まずは紫陽花寺となった経緯がこちらに載っていた。1604年創建の古いお寺で、和宮にも所縁があるのに、相当に貧しかったようだ。和尚は琵琶の名手で、この日も琵琶のコンサートが行われることになっているようだった。めぎがここに辿り着くと、たまたまその和尚らしき人が外にいて、琵琶のコンサートに来てくれたのかと勘違いされたのだ。違うと分かると次には、椿を寄付しないかと問われた。紫陽花を見に来たつもりだった当てが外れて困惑していためぎは、申し訳ないけど断った。今調べてみたら、和尚がなんとかこの貧しいお寺に人に来てもらおうとまずは紫陽花を植え、車を通そうとつるはしで道を作り、琵琶を練習して優勝するに至った話や、石段の整備には一千万円がかかるためクラウドファンディングをやったという話もこちらに見つかった。ところが今度はコロナ禍で頓挫し、椿プロジェクトを始めたようなのだ(こちら)。和尚さん、頑張ってたのね…
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絵馬ぐらい書いて来ればよかったな。椿だって5千円で、31ユーロ程度なんだから、寄付したってよかったのにな。
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石段以外にも色々手を入れた方がいいと思われるところがあった。
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どうせなら苔でこの配管を隠してしまう方がいいかも。でも配管が傷むだろうし、難しいわね。
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ネットで調べていてこんな記事も見つけた。永代供養をしてくれるようなのだ。それもたった3万円で。200ユーロですわよ。ドイツでも一番安くても2000ユーロはかかるのに。これ、いいなぁ…誰かがドイツから日本まで運ばなきゃいけなくなるけど(そうすると結局2000ユーロかかっちゃうけど)、めぎの最期、こういう手もあるなぁ。でも、今のご住職の後はこのお寺、どうなるのかな。

この記事へのコメント

  • Baldhead1010

    京都の苔寺、きれいでした。
    2024年10月24日 06:32
  • mm

    箱根の山寺、訪う人が少ないのかな。
    行ってみたいですね~そう言う所。
    2024年10月24日 06:53
  • ナツパパ

    今やお寺はどこも大変そうです。
    檀家さんが少なくなったりいなくなったり。
    わが家のお墓があるお寺も、けっこう苦しい、と住職は言いますよ。
    2024年10月24日 09:43
  • YAP

    「坊主丸儲け」みたいな言葉がありますが、そうではない、経営に苦労しているお寺も少なくないのでしょう。
    そんな中、いろいろトライしているこのお寺は面白い存在ですね。
    当の住職さんはそんなこと言えないくらい余裕がないのかもしれませんが、こういうお寺は応援したくなります。
    2024年10月24日 13:56
  • Inatimy

    琵琶を練習して優勝・・・そこまで努力して成し遂げられたのはすごいですね^^。
    苔むした手水鉢も風情ありますね。
    紫陽花と椿、両方が見どころのお寺になるといいな。
    2024年10月24日 16:12
  • angie17

    観光客(インバウンドも)が多い箱根なので、
    「面白そう、一度行ってみたい」と思わせる策を練れば、
    経済的にも安定しそうですが、難しいのですかねぇ~。
    2024年10月24日 17:04
  • おと

    なにかきっかけがあれば、観光客がたくさん来そうなのに、難しいんですね~。なんとか存続するといいですね。クラウドファンディングも達成せずに終わっていて、切ないですね。
    2024年10月24日 18:14
  • 八犬伝

    なるほどなあ
    苦労されているのですね。
    2024年10月24日 20:28
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