一月後半、寒いのでビニールのプチプチで覆いをしてあった。
この週一のマルクト市場は近郊農家がやっているものなので、冬場には売られる野菜の種類が非常に限られ、売り場面積も半分ぐらいになる。トマトやキュウリやパプリカや万能ねぎやサラダ菜やブロッコリーは消え、根菜ばかりになる。メインは写してないけどジャガイモと、以下のキャベツ類。この縮れたタイプのキャベツは日本語でサボイキャベツというみたいだが、ロールキャベツを作るのに使うキャベツ。ここでは他のキャベツより幅を利かせている。
他のキャベツたち。右の普通のキャベツのようなのは日本よりずっと固く、煮ても煮ても柔らかくならないタイプで、普通塩漬けして発酵させてザワークラウトにして食べる。真ん中の紫キャベツは、リンゴやチェリー、リンゴ酢などと一緒に甘酸っぱく煮て肉料理の付け合わせになる。そして左の先のとがったタイプのキャベツが、日本のキャベツに似た感じの柔らかめのキャベツ。千切りで食べたり炒め物にしたり浅漬けにしたりできると思うのだが、めぎ家ではこれを専らお好み焼きに使っている。
そのとんがりキャベツの横には白菜もある。ドイツ語で「中国のキャベツ」という名だ。鍋には欠かせない白菜、めぎは本当に有り難く購入し、大事に少しずつ食べている。というのは、2月ぐらいになるとこれも尽きるから。
めぎ家がこの時期に買う野菜は、カリフラワーもたまに買うが、それ以外のこのごろんとした日本では見かけない根野菜。真ん中のちょっと外側が紫がかったのは蕪。日本の蕪とは全く違うごついこれは、寒さに強く荒れ地でも育つ強い野菜で、かつて戦時中にこればっかり食べたのでもう食べたくないというお年寄りが多く、今はほぼ忘れられた野菜。でも、このマルクト市場では毎年売られてて、煮込みにするととっても美味しいのでめぎ家ではよく買っている。左のかなりごつごつとした皮の野菜は根セロリで、スープの出汁にするのに最もよく使われるが、美味しいのでめぎ家は具にもしている。
それからこの時期にごろごろいっぱい売られているのは赤ビート。めぎ家ではこれを似て潰してポタージュスープにすることが多い。他の一般的な食べ方は、酢漬けや細切りにしてサラダに入れたりする。
上の写真にチラチラ写っているように、ニンジンは数種類売られている。でも、日本風の大根はない。大根は12月までは売られていたが、それ以降はもう無いのだ。その代わり、こんな形の大根の仲間が売られている。皮を剥くと、ちゃんと大根である。味もそれほど変わらない。
それから、この白いニンジンみたいなのの一つはパースニップという野菜で…(その右に写っているのはたぶん温室栽培されたルッコラで…)
この時期大量に売られる芽キャベツの箱の下に写っている白いのはパセリの根。左下のボケた緑は温室栽培された2種類の(葉っぱの縮れたタイプと平たいタイプの)パセリ。以前は温室栽培物を全く売っていなかったのだが、ニーズに合わせて多少栽培するようになったようだ。芽キャベツの右奥に写っているゴボウみたいに長いのはゴボウではないことは分かっているのだが、うちのドイツ人が全く買わないのでめぎはそれがなんだか知らないまま。その上に載っている半欠けの白いのは、西洋ワサビ。
そして様々なキノコ。マッシュルーム以外にもいろいろある。シイタケもずばりシイタケキノコという名で売っている。この20年の間にすっかりメジャーなキノコになった。
その他、この時期に育つ貴重な緑の野菜として有名なラプンツェル(ノヂシャ)とケールもあるのだけど、写真撮り忘れ。
寒い季節、根菜いっぱい食べて暖かくして乗り切りたいわね。
この記事へのコメント
kame
lamer-88
只今、小説「イメージ5」がNo:06に更新されました。
よろしくです。
mm
日本のスーパーはだいたい年中同じものの感じ。
赤ビーツを見るとまるで梅干しみたいに、口の中が酸っぱくなる^^
イギリスで食べた時の印象が強烈ってこと。
Rinko
Inatimy
知ってはいるけど近所で手に入らないものがほとんどです。
昔はあったのに、今の人には人気がないのかしら。
時代と共に野菜まで変わっていくとは。
てんてん
おと
市場ってホントに楽しいですね~♪
季節のものを食べるのは体にも良いですよね^^
YAP
エビフライとかハヤシライスみたいに、日本発祥の「洋食」だと思ってました。