1月中旬、鉢植えの水仙がまだ咲いていなかった頃。この日は卵を産まなくなった牝鶏で出汁を取ったスープだったのだが、うちのドイツ人はスープにご飯を入れるのが好きで炊き立てのご飯をお皿に盛ってスープをかけてて、めぎは炊き立てならご飯を別に食べたいので別によそっている。炊き立てじゃなかったら、予めスープに入れておじや風にちょっと煮るのが好き。みなさんはどうかしら。
↑箸を奥に置いているのは、このまるいテーブルでは普通に置くとよく箸置きを落としちゃうから。この箸置き、友人のお母さんが作ってくれた土器なので、壊したくなくて。
1月中旬はチュニジアで食べられなかったものを次々と食べていた頃。それはずばり豚肉(チュニジアはムスリム国家で、従って豚肉はご法度)。この日は骨付き肩肉をトンカツ風に。大きく見えるけど、骨付きなので食べられる部分はこの半分ぐらい。
サイドディッシュ(と言うかドイツ風に言うならご飯やパンの代わりの主食)はポテトサラダ。皿にとる前、こんなに綺麗に盛り付けてあった。
また別の日は、これぞドイツという食事、焼きソーセージにザワークラウト。焼きソーセージはニュルンベルガー。ザワークラウトは出来合いのをスーパーで仕入れ、一度ざるにあけてちょっと水をかけ、それをラードとSchwarte(シュヴァーテ)というベーコンや生ハムの皮の部分で炒め煮してある。(ドイツではベーコンはその皮の部分もつけたまま売られているのに対し、生ハムはその皮を落として売る。で、マルクト市場で生ハムをスライスする前にその皮の部分を切り落としてあるのだが、その余って捨てるだけになっている皮をもらい受けてくる。ザワークラウトで似たようなものを作ってみたければ、ベーコンと一緒に炒め煮すると良いかも。)後ろにドンと置かれている茹でてから皮を剥いたジャガイモが主食。
こうして豚肉を食べて一心地ついたところで、うちのドイツ人はチュニジアで食べて美味しかったエビのビスクを作った。ビスクの作り方をネットで調べたら、まあなんと何種類ものお酒が入ってて、流石フランスの美食と感心(チュニジアはフランスの植民地だったので、フランス料理も食べられる)。お酒の種類は全部は持ってなかったので、いくつかうちにある別のものを代用。ちょっと塩気が濃すぎたけど、凄いコク。
この↑エビを買うためにギリシャ系の魚介卸売市場に買い物に行ったので、アサリも購入。アサリは1㎏の袋買いなので、ボンゴレスパゲティの大人食い♪
いつもメインディッシュしか写してないのだが、たいていめぎがサラダを作って前菜として食べている。お椀に入っているのは一枚目の写真のスープの残り。
今はマルクト市場にはサラダ菜の種類が非常に少なく、冬のラプンツェル(ノヂシャ)と恐らく温室栽培しているルッコラぐらいしかない。ラプンツェルは美味しいのだけど、葉っぱが口の中で粘膜にくっつきやすく、のどに引っ付いてうちのドイツ人がむせることが多くなり(歳取ってくるとこういうことも起こるのねぇ)、他のサラダに混ぜて食べようとトルコ系のお店でベビーリーフの詰め合わせを買ってきて愛用している。トマトもマルクト市場では今は売っていないので、トルコ系のお店で結構高いのを買ったのだが、水っぽくて全然美味しくなかった…もう春までトマトを買うのはやめよう。
このときのメインディッシュはライベクーヘン。ジャガイモのすりおろしを小麦粉でまとめて焼いたパンケーキのようなものだ。スモークサーモンと食べる。写してないけど、このあともう一枚、アップルソースと一緒に食べてデザートの代わりとした。
それからまたギリシャ系の卸売店で牡蠣を殻付きで買ってきて食べたり…
サーモンのムニエルを食べたり。これ、大きくて食べ応えありあり。付け合わせは乾燥トマトとキノコのリゾット。
思えばこの一月後半、ご飯を食べたのは最初の一枚の時と、サーモンのムニエルの時のリゾットだけだ。つまり、メインディッシュを見るととても量が多く見えるけど、実際はご飯なしなので(パンも食べてないし)全体量はそれほど多くない。パンはお昼に食べているので、糖質を全くカットしているわけではないが、夜にあまり食べないので胃にもたれない。毎回スープがあるわけでもなく、ほぼ毎日サラダの前菜にメイン一皿である。
あとは、ピクルスを牛肉の赤身でまいて煮込んだロール牛肉とか…(紫キャベツはリンゴとリンゴ酢で煮ている。白い丸いのはいつもの如く茹でてから皮を剥いたジャガイモ)
ラム肉のステーキとか。大きいので一枚だけ買い、焼いて盛り付けてから切ってうちのドイツ人と半分こしたので、皿の上が汚れている。付け合わせはこの時期たくさん売られている芽キャベツ。
こんな食生活を送りながら1月末を迎えた。クリスマスの後食卓で使い始めたリースの蝋燭、随分長もちするタイプで、まだ一本目が終わっていない。あと三本あるのだが、二本目ぐらいまでしか使わずに春を迎えるのかもしれない。
この記事へのコメント
向日葵
どれも美味しそうでご馳走に見えますね。
日本とは素材が変わって作りにくいいろいろが
おありでしょうにー。
いつも感心して拝見しています。
Baldhead1010
鍋料理はカカも手間が省けるので喜んで作ってくれます^^
mm
我が家は主食が三人三様なのであまりおじやのようなものは作ることないですね。
ピクルスを牛肉で巻いたお料理、今晩早速やってみよう。
牛肉ってどうもすき焼き風とか、レモンとお醤油で頂くとかしか
レシピを思いつかないから、真似させていただけるの有難いこと^^
Rinko
マリエ
ぽこねん
momo
炊き立てなら別がいいし、そうでなければスープに入れてちょっと煮たい。溶き卵最後に入れたりとかして・・・
angie17
炊き立てのご飯は、別盛りが良いです。
これは日本人だからかしら??
ザワークラウト、私も好きです。
肉が苦手なのでザワークラウトをおつまみ感覚で食べています。
kame
爛漫亭
たいち
Inatimy
サラダのお皿、チュニジアのお土産でしたっけ。いい感じ^^。
ボンゴレが特に気になるところ。アサリの出汁が効いてそうで。
YAP
私はザワークラウトはあまり好きではないのですが(けど、長い出張でいつの間にか普通にパクパク食べてました)、こんな風にひと手間かけたのは、想像しただけでおいしそうです。
てんてん
おと
ジャガイモのサラダの盛りつけ、なんて美しい。
フレンチのビスクスープ、美味しいですよね。あまりに美味しかったので作り方を調べて、あまりに大変そうで作るのを諦めたことがあります(笑)私は、炊き立てをそのまま食べるのも好きだし、炊き立てにスープをかけるのも好きです^^
ずん♪
もちろんドイツの暮らしもですが、めぎさんの料理を見て「今夜はこれだっ!」と思うことがあります。
mika
ドイツに行きたくなりました。