オペラの話に入る前に、幕間休憩で写した写真の残りを何枚か。
ここ、金ぴか…
お城の舞踏会または晩餐会会場って感じね。
下には人がいっぱい。
先日も書いたように、結構ラフな格好の人が目立った。
素晴らしい建築のオペラ座の中に入るにあたり、できるだけいいカメラとレンズで撮りたいけどオペラを見に行くのにカメラ一式を持ち込むことはできず、APS-Cセンサーに35㎜換算で28㎜F2.8単焦点レンズのコンデジCoolpix Aを持ち込んでこうして幕間に写したのだが、10年以上前の古いカメラなので高感度耐性が若干きついけど、センサーサイズのおかげで十分によく写ってて、ものすごく満足できた。
で、席に戻って第2幕を見る。さっきまでめぎの後ろに座っていた人たち(アジア人)3人がいなかった。めぎのいたボックス席は後ろの席だと見えにくいし、中に入ってみたくて安い席を買ってみたら、ものすごくマイナーなバロックオペラで飽きちゃったのかもね。
めぎの見たオペラはジャン=フィリップ・ラモーという17世紀終わりから18世紀中頃まで生きたフランスの作曲家によるバロック音楽のオペラ「カストールとポリュックス」。オペラの内容についてはこちら(英語)をどうぞ。ラモーはヴィヴァルディやバッハと同じぐらいの時期の人なので、彼らの音楽を思い浮かべていただければ、ラモーの雰囲気が分かるかな。バロック音楽には素晴らしい作品がいっぱいあるし、ラモーのオペラも作品としては所々素晴らしかったが、正直、最後にはめぎにも長かった。この辺でお話もめでたく終わったし曲的にもフィナーレっぽいなぁ、と思ったところからがしつこく長くて、ざっと言って30分ぐらいは余計に長い感じ。お話が続くのなら長くてもいいのだが、意味なく付け足しに長いという感じで最後はかなりダレた。でも、その前はいくつかうぉぉぉぉ素晴らしい~と聞き入る部分があって、特にソプラノがピアニッシモで歌う部分は緊張感あって、耳を澄まして聞き入った。写真は終わった後のカーテンコール。

これは↑上のトリミングだが、クルレンツィスの指揮はいつもながらにメリハリよく素晴らしかった。バロック音楽がものすごく新鮮に聞こえるのだ。あら、いつもはスキニーパンツなのに、今回は袴みたいなズボンだわね。彼のすぐ後ろに写っている黒人の女性がソプラノで、声量もあるけどピアニッシモの歌い方が抜群で印象深かった。

その印象深かった曲をこの歌手とクルレンツィスの指揮で録画したビデオを見つけたので貼り付けておく。ラモーが眠る教会(Église Saint-Eustache)で演奏したビデオのようだ。7分ほどなので、良かったら是非。
演出は残念ながらめぎ的には全然面白くなかった。もともと踊りがいっぱい入るオペラなのだが、今回の演出ではマイケルジャクソンみたいな踊りをするダンサーたちが出ずっぱりで、踊りで話の内容を表しているつもりなのだろうが、音楽と歌で表現しているときにうちゃうちゃ横で踊られると煩い。せっかく歌手が素晴らしい歌声で歌っているのに、踊りの音はしなくても、ウザい。この踊り、要らない!と途中でうんざりし、めぎは舞台を見ずにずっとオーケストラと指揮を見ながら歌を聞いた。まさに踊るような指揮ぶりを見ている方が、舞台よりずっと面白かった。ユートピアというクルレンツィスが組織したオーケストラの演奏もいつもの如く抜群だった。古楽器の音色も素晴らしかったし。

めぎが行った日のじゃないけど、このオペラ座の中とこのオペラのカーテンコールの様子がYouTubeに出ていたので貼り付けておく。
オペラを全部見てみたい方は、全く別の場所の別の演奏家によるものだけど、こちらとかこちらとか。
ほんの2泊でパリまで行って、できるだけ負担が無いようタリスは1等を使い宿はオペラ座のすぐ近くにとってお金もかかったし、そうしても週末利用の遠出で正直やっぱり疲れたけれど、このクルレンツィスとソプラノ歌手の演奏を聞けて大満足。行った甲斐があった。

この記事へのコメント
Kame
Baldhead1010
YAP
オペラを観るのにもエネルギが必要ですね。
mm
JUNKO
Inatimy
今、ワイドフレアなデニムとか流行ってるみたいだから^^。
追伸:こちらも土曜の夕方から曇ってきて、日曜は霧雨・小雨・・・。
angie17
私のように詳しくなくても、歌とモノクロの映像の世界観が合っていて素敵だなと思いました。
途中で帰ってしまうお客さんって、どんな舞台でもいらっしゃいますよね。元々そういう予定だったのかもしれませんが・・。
engrid
てんてん
夢の狩人
一度、足を踏み入れてみたいです・・・。
もとこ
たいち
おと
向日葵
劇場のスケールが違い過ぎますね。