初日、馴染みのタイ式マッサージに行って、この一週間の疲れをほぐしてもらい、今晩飲もうとVinho Verde(ポルトガル白ワイン)を買って、光に輝く花をパチリ。
ああ~夏休み♪(←Tubeの歌…って、歳がばれるわね。まあ隠すほどのことももう無いけど。めぎはシーズン・イン・ザ・サンが好きだったな。その当時はまだ北海道にいたので、サザンとかTubeとかが歌う「湘南」に憧れていた。)
学校の最終日(金曜日)のことをちょっと振り返る。ドイツの学校は最終日も2時間目まではしっかり普通に授業があり(学校に寄るかもしれないが)、でももう誰も(教師も)やる気がないので、この2年間を振り返ってもらった。ちょうど、中学卒業でこの2年で一区切りのクラスの授業だったから。何が楽しかったか、何が嫌だったか、日本語の授業でのこれまでを振り返ってめぎにメッセージを、と言ったら、多くの生徒が熱心に書いてくれた。凄い力作だ。
グループでやっても一人でやってもいいよ、と言ったら、4分の3の生徒が一人で書いた。文字の学習、毎回やった小テストのこと、口頭試験のこと、日本の高校との交流のことなど、個人的にぎっしり書いてくれて…
封筒まで作って誰にも見えないようにしたりなど、生徒たちの気持ちってなんと言うか、初々しくて繊細で柔らかくて、なんて美しいんだろう。
その後ケンブリッジの英語試験のような外部の試験に合格したとか、ピアノやバイオリンのコンクールで入賞したとか、そういう人たちへの賞状授与式みたいなのが1時間あって(校庭でバンドの演奏付きで行われる。全然厳かではなく、ワイワイガヤガヤイェーイピューピューという感じ)、それから各教室に戻ってクラス担任が成績表を渡す時間が1時間弱。かける時間は先生によって20分から1時間までまちまち。それで今年度の学校が終了する。日本のような全校生徒が集まっての終業式というものはない。小5から高3までの一貫校なので、例えば小6が終了するなど節目のクラス担任が花束をもらってきていた。
花束の雰囲気はそれぞれ全く違う。各先生のイメージなのかな。
11時過ぎに全てが終了し、それから13時までが教員の待機義務時間。その間に、成績の間違いを正すとか(ドイツでは成績は事前にそれぞれの教師から生徒に伝えてあるので、聞いていたのと違う記載だ、ということが稀に起こる)、留年させられる生徒の(親の)成績への異議提出を受け付ける。その異議に対しては、多くは成績会議での決定を伝えておしまいだが、中には異議が認められ、夏休み最終日に再試験を行う段取りとなる。
ちなみに高3に関しては一週間前に卒業式が行われ、卒業証書と成績表と薔薇の花を一輪もらって巣立って行った。
その卒業式でも音楽演奏はバンド。いつも歌っていた生徒が今回卒業しちゃったので、これからはどうするのかな…その歌手の生徒、一週間前に卒業したのに最終日も来て歌ってくれていた。
さて、最終日の話に戻るが、大多数の教師にとっては13時までただ待っているだけなので、その時間にいつも定年退職したり学校を変わったりする教師との送別会が行われる。ドイツの学校には転勤がないため、一度就職したら自ら何らかの理由で別の学校に転校しない限りずっと同じ学校に定年まで勤め続ける。今回めぎの学校から退職していくのは二人だけ。一人はまだ若手の教師になって2年目ぐらいの人で、任期付きだったその2年間を終え(病欠の先生の代わりに緊急に雇われたりした場合など、たまにそういう契約の先生がいる)、別の学校へ。もう一人は普通の任期なしの契約で就職し30年以上もめぎの学校にいた人で、定年まであと2年あるけどもう充分、夫ももう年金だし自分もやめるわ、というベテランの同僚。そうそう、ドイツも日本と同様、年金の繰り上げまたは繰り下げのシステムがあるが、教師に限って言えばほとんどの人が定年を待たずに2年ほど早く引退する。年金も十分だったり、教師ってドイツでもそれなりに激務なのでこれ以上はもう心身が持たないと思ったり、パートナーがもう年金なので一緒にリタイアして第二の人生を二人で楽しもうと考えたりするようだ。
そのベテランの退職者が我々教員全員を招いて送別会をしてくれた…と言うと、日本的には「え?」と思うかもしれない。ドイツは退職する人自身が送別会を主催してお世話になった人たちを招くのだ。なので、このビュッフェも友人の助けを借りて全部自分で用意したものなのだとか。いろんな種類のサラダと、パンに塗って食べるペースト系と、ずっと向こうにいろんな種類のケーキ。凄いな…
ちなみに、送別会を開かずに辞める先生もいる。今回、2年で学校を移る先生は、この場にはいて校長やその教科の先生方からお別れの品をもらっていたが、特に何もしなかった。まあドイツ語とか英語とか数学とかの基幹教科の先生で長年勤めた大ベテラン、という感じの先生の場合にのみ、送別会をすることが多いかな。今回の先生は、お別れの挨拶をすることは固辞した。従って、スピーチのようなものはなく、ただみんなで歓談しておしまい。
お昼だけど、学校でスパークリングワインで乾杯。
みんな口々に、いやあ終わったね~解放されたね~と。にわかにはそう信じがたいほどの解放感。月曜日にもう学校に来なくてもいいんだね~もう生徒の親に電話しなくてもいいんだね~と言い合い、夏休みだ~!と叫び、生徒と同様にはしゃぐ同僚たち。ドイツ人もはじけるときにははじけるんだよな、と思う瞬間。そして、13時を過ぎると、次々と校長ややめる同僚に最後の挨拶をして、みんなに「良い夏休みを!」と言ってサクッと帰宅して行く。ドイツ人って、このメリハリがホント凄いよな、と思う瞬間。
こうしてめぎも夏休みに入った。新年度開始は8月27日。次に学校に行くのは8月25日ですのよ…凄いことだわね。
この記事へのコメント
Baldhead1010
mm
YAP
生徒たちからの授業の感想を手紙に書いてもらうのは、読むときに楽しみでもあるけど、悪いことばかり書かれていたら...と思うと緊張しそう。
ドイツ人って、誕生日とかも自分で職場にケーキやビールを準備して持って行ったり、日本だと祝ってもらう立場の人が自分から用意しますよね。
青山実花
本当に嬉しいですね。
皆さん、ドイツ人なのでしょうか。
日本語の文字もとっても上手で。
こんな風に書いていただけると、
これからも頑張ろうと
励みになりますね^^
sheri
で、Vinho Verde、私は現地で飲んではまりました。飲みやすさが好きです。
angie17
この送別会を含めて気持ちが良いですね~。
在職中はきっと困難もあったのかもしれないけど、
最後は楽しく、且つ、ジメジメしていない送別会で素敵!
めぎさんも、 長い夏休みを楽しんで下さいね。
爛漫亭
目からウロコです。
Inatimy
7月はとても大きな区切りなんですね。学年が終わったり、卒業したり、
次への新た始まりの前に、宿題も何もない長い休みがあるのはいいですね。
十分に気持ちの切り替えができそう^^。
てんてん
まさ
送別会における日本とドイツの違い、興味深く読ませていただきました。
生徒さんからぎっしりと書かれたメッセージ、素晴らしいですね。
私の長男の嫁も中学の教師をしていますが、話を聞くと部活動やら不登校の生徒宅への訪問やらでなかなかの激務だそうです。
めぎさんも良い夏休みを!
Rinko
ぽこねん
すばらしいお仕事ですね。
夢の狩人
いつも、ご訪問ありがとう御座います。
おと
読むのも楽しみですよね^^♪
そういうメリハリ、良いですね~♪
素敵な夏休みを!!