雨の多かった3週目。
めぎ家をあっと驚かせたのは、このお花。
去年の今頃、めぎ家のアパートの一階の人のお庭に大きく真っ赤なハイビスカスが咲き、綺麗だね~とうちのドイツ人が羨ましがっていたので、夏の終わりに赤いハイビスカスの苗をプレゼントしていた。その苗は冬の間にダメになってしまい、めぎはうちのドイツ人が処分したのだと思っていた。それが、ダメになったのを春先に適当にクレマチスの横に植え込み、そのことをうちのドイツ人すら忘れ果てて、これなんだろうね、雑草かも知れないけど花が咲くところまで見てから切ろうね、などと言い合っていたのだ。それが、こんな大輪の花になるなんて!(切らなくてホントよかったねぇ…)
まだまだいっぱい蕾がついている。全部咲いたらあと13も咲くことになる。いけるかな。
そんなわけで、夏休み3週目はこの花を何度も写した。
後ろ姿も素敵♪
窓11への移行も無事に済んだ夏休み3週目、既に始まっているザルツブルク音楽祭の日々のコンサートやオペラの批評を読んでいた。7月18日に始まって8月31日まで開かれる長丁場の音楽祭、今年は8月に行くことにしたので、当然のことながらその前に出る演目や演奏家を見ることができない。仕事で行けないならあきらめもつくが、夏休みなのに行けないのは悲しい(でも、全部見ることにしたら破産する…今年は見たい演目が分散してて、時期を選ぶのが難しかった)。見られなかったもののいくつかは批評が散々で、行かなくてよかった、というのがあったり、いくつかは絶賛されてて、ああ見たかったな~と思ったり。やきもきしつつ自分が見る予定のオペラやコンサートの予習をしたり(その演目を聞いておいたりオペラのストーリーを読んでおいたり)。今年はショスタコーヴィチ・イヤーなので、それを主に聞いていた。
そんな中、バイロイト音楽祭の批評も興味深くチェック。以前全部で3回バイロイト詣でをしためぎ家だが、だんだんとがっかりが多くなっていってもうチケットの申し込みもしていない。バイロイト音楽祭は年々レベルが下がって今やネットフリックス並みに落ちぶれて(語弊があってすごく失礼だが、チケットを手に入れるのに7年待ちとか9年待ちとかだったバイロイト音楽祭と、誰でも1000円ぐらいで見放題のネット映画との違いを考えていただければと思う)、チケットが売れ残るようになってしまったのだ(だから一度行ってみたい人は今がチャンス)。
今年のこけら落としはマイスタージンガーで、それはミュージカル演出家が演出を担当。あらら、前回の演出はオペレッタだったと揶揄されてたのに、今回はさらに格が下がってミュージカルですか…へぇぇ…というわけで、ちょっと興味を持ったのと、めぎの好きなテノール歌手(マイケル・スパイアーズというアメリカ人)が出ているのでテレビのオンデマンドで見てみた。といっても長いので(全部で4時間45分)毎日約30分~1時間ずつ。興味のある方は、ドイツ語圏の方は2025年いっぱいこちらでどうぞ。それ以外の方は有料だがこちらをどうぞ。払わなくても、出ている写真だけでも。そのうちにはNHKなどで放送されるかな。
いや、ミュージカル仕立ても、これだけうまくはまっていればいいんじゃない?むむ…という部分もないわけじゃないけど、見ててストーリーがわかりやすい。意外とこの演出、めぎたちは気に入った。今後裾野を広げてオペラを見に来る人を増やすという意味では、成功かも。いや、うちのドイツ人曰く、マイスタージンガーの本質は実はミュージカルレベルだということが明るみになったとも言えるかも…ひょ~なんとめちゃくちゃ深くて鋭い指摘。ワグネリアン(ワーグナー信奉者)が聞いたら張り倒されそう…でも、ある意味なかなかの話題作に仕上がったと感じ、これなら見に行ってもいいなあと思ったけど、同じように思った人が多いと見えて、批評が出たときは売れ残っていたチケット、2日後には全て売り切れた。(ほかの演目はまだ売れ残ってる!)
見ていくうちに気が付いたこと…それにしてもアジア率高いわねぇ…合唱の人たちはアジア人の方が多いんじゃない?と思うほど。これもきっと、合唱でバイロイトに出たいというドイツ人やヨーロッパ人が減ったのに対し(今のバイロイトに出たなんてちょっと恥ずかしくて言えない雰囲気でもあるのだ)、アジアでは未だバイロイト音楽祭の名声が高くて出たい人が多いということなんだろうな。オーケストラもそこに出たがる演奏家が減り、かつては厳しいオーディションがあったのが今や暇な(リハーサルの始まる5~6月に忙しくない、つまり失礼ながらほかに仕事が入ってない)演奏家に声をかけて出てもらっているという有様だと聞いている。指揮者はダニエレ・ガッティでちょっと重い演奏で、このミュージカル仕立てとちょっと合わないんじゃない、と思ったが、マイスタージンガーは重厚なものという伝統を音楽が表現し、しかしそれは昔の栄光で今は違う、ということを演出が表現した、とも言えるかな。
なかなかどうして、歌手たちのレベルは高い。長いことバイロイトに出続けている人と、腐っても鯛でバイロイト音楽祭に出たことがその人の本国で未だ有利に働く可能性のある人が出ているようなのだが、少なくともみんな歌は素晴らしかったし演技もうまかった。ただ気になったのは、これに出ているソロの韓国人オペラ歌手の発音。彼、歌声は申し分なく素晴らしいのだが…外国人がドイツ語のオペラを歌う際に多少の発音の問題があるのは仕方がないことだが…ここはワーグナーのオペラしか上演しないなんといってもバイロイト。どうしても譲れない線のあるうちのドイツ人には耐えられないレベルらしい。特に、マイスター、という発音がモイスターに聞こえ、このオペラのテーマであるマイスター(親方)なのにモイスチャーとかモイゼ(ドイツ語でマウスの複数形)とかを連想しちゃってどうにもならないという。で、なぜ天下のバイロイト音楽祭の発音矯正係の人がこの韓国人の発音を矯正できなかったのか、めぎたちは大いに議論した。バイロイト音楽祭がそれだけ落ちぶれたということなのか?それとも、この歌手が自意識過剰でだれの進言も受け入れなかったのか?
そして、その韓国人歌手の役の歌声とセリフをめぎの大好きなテノール歌手が引用して真似して歌う場面があるのだが、そこで彼は、そのマイスターの発音モイスターまでそっくり真似して歌ったのだ!あまりにもそれがうまくてそっくりで、めぎたちは思わず大爆笑!いやでも、これって、演出家の意図?指揮者の意図?真似している歌手の意図?ひょっとしてこれは韓国人だけが自分で気づかず他の人たちが彼を笑いものにしているいじめなのか?それとも本人了承の上?…とめぎたちは数夜にわたってこの点を議論し続けた。うーん、今回のマイスタージンガーは、めぎたちがこうしてあれこれ議論できるいろんなテーマがあって、そういう意味でも興味深かった…最後のカーテンコールのところでその韓国人歌手にだけちょっとブーイングがあったので、やっぱり発音に関して気になった聴衆がそれなりにいたということなんだろうな。
さて、そんな夏休み3週目を過ごし、4週目に入ってめぎはザルツブルクへ一人旅。うちのドイツ人にはこの大輪のハイビスカスの続きの花を楽しんでいてもらおう。蕾がまだまだたくさんあるし、膨らむまでかなり時間がかかるので、めぎが旅を終えて戻ってきてもまだ見られるかもしれない。
あ、いや、うちのドイツ人も後で来るのだけど、それまでめぎもうちのドイツ人もそれぞれ一人の時間を大いに楽しむつもり。うちのドイツ人、自分が大好きな料理をここぞとばかりに作ろうと、嬉しそうに材料を購入してた。
めぎも旅支度。で、現地の天気予報をチェックしたら、あららザルツブルクの天気、最高気温が18℃だって!でも、滞在が2週間以上と長いので、そのうちには31℃になる日もある予報。むむむ、荷物が多くなっちゃうんですけど…普通の旅と違って音楽祭を見に行く格好が場所を取る(ザルツブルク音楽祭はほかの音楽祭より保守的かつ華やかなので、相応の服に加え靴やらバックやらアクセサリーやらも必要)。2週間以上毎晩音楽祭に行くので、さすがに毎日同じというわけにもいかないし。洗濯機があるので普段着は最低限しかもっていかないが、例によってうちのドイツ人の荷物も先にめぎが運んでおくので、中型のスーツケースがやっぱりパンパンに。そしてめぎ的に今までの10年以上のザルツブルク詣でで外せないアイテムになったタッパーなども詰める。アパルトメントで自炊なので、タッパーがあると何かと便利なのだ。食べきれなかったお惣菜を最後に持ち帰るにも便利だし。さらに、現地に備え付けのナイフもあるけど自分が使い慣れた包丁と菜箸なども持って行く。この辺はもうルーティン化した荷物なので、あまり考えずにいつも通りひょいひょいと入れる。あとは手荷物リュックにSurfaceとカメラとレンズと充電池など。
これは8月2日、二度咲きしているチャイブとたくさん咲き続ける桔梗が美しいが、冷たい雨の降るデュッセルドルフ。出発は3日の夜飛行機で、のはずが、その日のお昼近くになってキャンセルとなり、次の日のフランクフルト発を提案されたため、それをキャンセルして昼過ぎの電車に切り替えた。そんなバタバタだったが、この記事が投稿される頃にはめぎはもうザルツブルク。明日からはザルツブルクから。
この記事へのコメント
Baldhead1010
この暑さでは対策が難しいです。
Rinko
2週間のザルツブルグ滞在が楽しみですね♪♪
angie17
ドイツ人さんの『マイスタージンガーの本質は実はミュージカルレベルだということが明るみになったとも言えるかも…』も、なるほど~ですね。
たまにミュージカルを観る者としては、ほぉ~と思いました。
韓国人の発音の話も、歌をマネするシーンが有るのであれば、皆が分かっていてやっているように感じました。
わざとだとしたら(いじめ?)有名な舞台に上がる演者が、最もやってはいけない事ではないでしょうか?
Inatimy
シベの先っぽが可愛い。 そこにも小さな花があるみたいな。
ドイツ人さん、豆料理に専念されるのかしら。7月のお料理の記事にも
ラムチョップに添えられた白い豆のサラダが美味しそうでしたものね^^。
ザルツブルクに到着なさってるんですね。リアルタイムなお話、楽しみです。
JUNKO
夢の狩人
こんな大きく綺麗に咲いてホント良かったですね!
実力はあるのだろうけど何で韓国人のこの方を起用したんでしょうね?
YAP
日本語話す人も、"さしすせそ" が、だいたい "しゃしいしゅしぇしょ” になってますよね。
きっと、耳で聞き取る音での区別ができないんで、自分が発音するのもずれているのがわからないと思います。
日本字で言えば、英語の "L", "R" 問題みたいに、聞いてもよくわからなければ、発音の違いも難しい、みたいに。
ドイツ人も、日本語で発音表現するとしたら、"さ行" と "ざ行" が聞き分けられないみたいですよね。
ドイツ企業の "Siemens" を発音するのに、"ジーメンス" と "シーメンス" のどっちの発音が正しいの?みたいな質問をすると、「ごめん、違いがわからない。どっちも同じだよね?」とか言われます。
YAP
四文目の冒頭は、"日本人" と書きたかった。
てんてん
momo
おと