8月25日月曜日、めぎの今年度仕事始め。またこの写真を撮る一年間が始まった。
めぎの住むノルトライン・ヴェストファーレン州の夏休みは8月26日までで、生徒はあと2日間お休みなのだけど、教職員は月曜日から始動。二日間、研修や職員会議が行われる。朝9時からなので、まだちょっとゆとりのある朝。
ここの工事、進んだような変わっていないような。
バスに乗って出勤。バス停からの道のりには、住宅街のお花を久々に楽しみながら歩く。
やっぱり光が当たるとなんでもきれいに見えるわね。
この最初の、生徒たちにとっては夏休み最後の2日間には、留年か進級かがかかった試験も行われた。夏休み前の成績会議で何人かの生徒は成績不振で留年が決まったのだが、その一部は進級判定試験を受けることが認められたのだ。千人ぐらいの全校生徒のうち10人ぐらいいただろうか。その大多数が残念ながら留年。試験の科目とか範囲とかやり方とか、夏休み前にすべて明らかにして個人的に一人一人どこを勉強すればいいよと教えてもらっているのに、全く勉強した跡がないという。あのさあ、教師だってあの本当に疲れていた最後の最後に試験の準備をして、夏休みが終わった直後のしんどいところで頑張って試験をしてあげているのに、ちょっとは勉強したらどうなの…教師側の準備も努力も全く報われなくて、こういう敗者復活制度って何のためにあるのかなって思う。
そして水曜日から学校が始まった。ドイツの学校では入学式と卒業式以外に始業式とか終業式のような全校生徒が集まる式というものが全くなく、初日は直接クラスに行き、最初の2時間だけ担任の先生から今年度の時間割やら行事やら諸注意やらのオリエンテーションとクラス委員の選出などがあり、3時間目からいきなり普通の授業に入る。いきなり現実に戻るこのシステム、昔は辛かったけど今はもうすっかり慣れた。まあ最初の授業なんて、めぎは「夏休みに何をしましたか~どうでしたか~」レベルのお遊びみたいなことしかしないけどね。みんな日本語なんて綺麗すっぱり忘れてるし。
めぎの学校で今年度大きな変更があった。中等部修了までの学年は携帯(スマホ)とスマートウォッチとタブレットが禁止になったのだ。昨年度に学校全体での大きな議論ののちに決定し、今年度から施行。その内容は…スマホを持ってきてもいいけど(今はスマホの公共交通機関チケットアプリを使っている場合も多いので、持ってくるなとは決められない)、敷地内では電源を切るまたは機内モードにし、授業中はもちろん休み時間もオンラインゲームしたりメッセージのやり取りをしたりしてはならない。もしスマホを使ったら、取り上げられて校長室行きとなり、放課後になってから校長に返してもらう。7時間目以降に取り上げられた携帯は次の日まで返却されない。タブレットをノート代わりに使うのも禁止。高等部はスマホを使ってもいいけど、後輩たちの模範になるような行動を心がけ、休み時間中に携帯を見ながら廊下を歩くようなことはできるだけ避ける。タブレットをノート代わりに使う場合は、その旨届け出を出し、機内モードで使用する。オンラインで使っているのが見つかった場合は、校長室行きとなる。
これがどの程度功をなすのかはまだわからない。この3日間、見事に授業中にスマホを見る生徒はいなくなり、今までは多くの生徒が休み時間や隙あらば授業時間にもスマホゲームに夢中だったのが、休み時間も校庭でみんながちゃんと遊んでいるのが目についた。確かに健康的で、いいように感じる。今後は授業や特に試験で、AIを使うのをかなり食い止められるだろうと期待されている。どうかな。学校には実はiPadも常備されてて、授業でそれを使うことも多い。その場合はそれを使う授業なのでみんながそれを使うのだが、個人のiPadはダメ、ということ。タブレットをノート代わりに使っている生徒はかなりの場合課題をAIを使って解いているし、書かずに打つ場合はタブレット側がどんどん単語を提案してくれちゃうから、綴り(日本語の場合は漢字)などを全く覚えない。それを食い止められるのだろうか。
今後学校教育はどうなっていくのかしらね。
どんなに技術が進んでも、日の光がなければ美味しい食べ物は育たない。生徒たちも、スマホゲームとAIだけじゃない世界を知っていければいいわね。
今は実も目に付くのだけど…
バラも咲いていた。
まだまだ蕾も。しばらく楽しめそう。
この一週間を終えて、ああ次の夏休みまで一週間分近づいたんだなって思っためぎ。そして、めぎは67歳定年まであと10年なのだけど、その10年後の終わりへの最初の一週間が過ぎたんだなとも思った。今年の新入生を迎える入学式で、ああこの生徒たちが卒業する年(導入期間2年間(日本の小5小6)+中等部4年間+高等部3年間=9年後)にはまだめぎは働いているんだな、とも。時間は確実に過ぎていく。めぎが終わりを迎えるころは、技術はどこまで発展してて、学校はそれとどう折り合っているのかな。
この記事へのコメント
Baldhead1010
頑張ってください!
YAP
たぶん、普段の勉強習慣もあまりなく、夏休み中も進級か留年かなんかあまり気にせず遊び、直前の数日に慌ててちょっとだけ勉強っぽいことをしてみる、という感じではないでしょうか。
先生のサポートや努力に対しても、そういうところまで想像できないんじゃないのかなあ。
子供にスマホやタブレットを制限するのは、私も賛成です。
自分で考える地頭の強さって、検索でサクッと得た知識を見るだけでは鍛えられないですから。
時代とともに教育現場のスタイルは変わっていくのでしょうが、それがスマホやタブレットってのは、ちょっと違う気がします。
Kame
mm
しかしスマホなどは良いようで悪い面もありますね。歩きスマホがまだまだ多い我が地区。ぶつかりそうになることも(怒)
テリー
感じを覚えさせるには、スマホ、タブレットは、禁止がいいのでしょうね。
普段、スマホ、パソコンを使っている私は、すっかり、漢字を忘れてしまいました。
akn
日本では自治体がタブレットを一人一人に配布して授業で使っています。教育委員会からの指示で、ノートは極力書かせずに教科書もオールデジタル化に向かっているのですが、実際に子どもの書く力はかなり衰えているように感じます。それっぽい内容の薄い上っ面だけの文章(検索して一部をコピペ?AI?)はつらつら書いて出してくるんですが、すぐにボロが出るというか、、、
地道な反復練習もしないので、漢字も全然書けません。漢字テストなんて、形や雰囲気が似てたら丸をつけないと親からクレームが来る時代です。
オールデジタル化から舵を切った国々もあるなか、日本は10年遅れて後追い中。どうなることやら、、、です。
爛漫亭
非生産的かも知れませんね。
おと
なければ、外で遊んだり、会話したりと、過ごし方が変わるでしょうね~。家庭でも、子供たちのスマホやAIの使い方と、どのように付き合っていくのか、難しいだろうなぁと思います。
rino
本当に。これからの学校教育どうなっていくのでしょうね。孫世代の子供達のことが心配になりました。
AIに触れてみて使ってみて、、便利だし素晴らしい。でも大人も物を考えなくなるのではと自分も怖くなりました。
またお仕事1年の始まりですね。
JUNKO
もとこ
てんてん
Inatimy
周りがどんなにお膳立てしても、
最終的には本人が意識して行動をおこさないとダメですよね。
いつかその本人がそれに気づく日が来るといいな。
バラの花、綺麗に咲いてますね。めぎさんのバルコニーのバラもまだ咲いてるかしら。